2018年7月29日

Lister寮 〜大学で最も人気の寮〜

By Toko

アルバータ大学の学生寮には様々な種類のものがありますが、その中で最も1・2年生に人気な寮があります。ずばりそれは、タイトルにもある「Lister」です。
Listerとは、Schaffer, Mackenzie, Henday, Kelsey という4棟のタワーからなる学生寮です。しかし、Schafferは主に2年生以上の学生が住んでいるので、今回はその他のタワーについて詳しくお話しします。(但し、食堂や売店は共有なのでSchafferに住む学生の方も、読んでみてください!)

今日は、Lister内のシステムや、その住み心地の良さなどについて、3つの項目に分けてお話しします。
  1. Listerの住人
  2. Listerの各フロアと個人部屋
  3. 食堂と売店
  4. Lister内のセキュリティー

1. Listerの住人

Listerは、学生寮なので、もちろん住んでいるのは学生だけです。
その中でも、圧倒的な数を占めているのが、新米の1年生たちです。
というのも、それぞれの寮には対象学年というものがあり、Listerの対象学年が「1年生のみ」なので、約90%が1年生というわけです。
すると疑問に上がるのは「ん?じゃあ残りの10%は誰なん?」ということですね。
この10%の学生は、実は2・3・4年生の学生なんです。そしてこの上級生たちは、様々な役職を担っています。
役割は全部で4つ。
  • Residence Assistance (RA)
  • Floor Coordinator (FC)
  • Liason
  • Peer Tutor
まずRAとは、一言で言うと、1年生のお世話係です。
具体的な仕事内容としては、自分が住んでいる階で行われるイベントを準備、週1回のフロアミーティングの執り行い、RA on Shift(RAが2人1組で寮の中を巡回し、お酒で酔った生徒が変なところで寝ていないか、Quiet hourになっても騒がしくしている学生がいないか、不審者が入り込んでいないかを確認するシフト制の仕事)などがあります。

FCは、フロアを超えて、寮全体で行われるイベントを執り行います。
例として、1年に2回開催される "Spy vs Spy"の紹介ビデオを載せるので、是非見てみてください!こちらからYoutubeに飛べます。

Liasonは、Listerで最も人気の高いイベント「ドッジボール」のチームリーダーです。
ドッジボールは、各フロアで1チームを編成して、週に1時間の試合を繰り返しながら、1位のフロアを決めていく、試合形式で行われます。試験直前まで開催されるこの試合は、任意参加なので、勉強のストレス発散の目的で行く子もたくさんいます。こちらも紹介ビデオがあるので、ここからどうぞ!

Peer tutorは、成績が良い上級生が「1年生に勉強を教えたい」という意志のもと応募し得た役職です。Listerの1階には、Peer tutorの部屋があり、何人かのPeer tutorが1年生の勉強を、無料でサポートしています。

2. Listerの各フロアと個人部屋

まずは、フロアについてですが、あまり良い写真がないので、寮が公式で出しているビデオから、一部お借りして紹介します。
フロアのラウンジ
こちらが、寮の各フロアにあるラウンジです。
女性の背後のソファーのあるスペースでは、毎日のように学生が宿題をしたり、ゲームをしたり、金曜日になると映画を見たりしています。
私も、7割くらいの時間をあのソファの上で過ごしました笑


部屋のタイプには、シングルとダブルの2種類があります。
以下の写真が、それぞれの部屋の様子で、ダブルルームでは、シングルルームと同じサイズの部屋を、ルームメートと共有します。どちらの部屋にもお手洗いとシャワーは付いてなく、フロアの中にある男子、又は女子専用のバスルーム(シャワー3台、トイレ4台)に行く必要があります。
また、これらの部屋のタイプは、申し込みの際に希望を出せますが、希望の部屋タイプに空きがない場合は、他タイプの部屋が用意されます。なので、出来るだけ早く申し込むことをおすすめします!
シングルルーム

ダブルルーム

これは、私が住んでいたダブルルームの造りと実際の内装です。
部屋の内装
まだルームメイトが到着していなかったので、半分は空ですが、右側がルームメートのスペース、左側が私のスペースです。
ちなみに、部屋番号とルームメートは、Move in 当日にならないと分からないので、ドキドキです!

窓の1メートル程下には暖房があり、冬場は24時間ついています。暖房のオン・オフは、寮が管理しているので、自分ではできませんが、暑くなってきたら部屋の窓を15cm程開けることは出来ます。
部屋の鍵は、ルームメートと自分用の2つ用意されます。
私たちの場合、2人とも部屋を出る場合は、念のために鍵をかけていましたが、かけずに出かけてしまう子もいます。
ベッドのサイズはツインです。
このベッドの下が、全て引き出しになっているので、収納もしっかり確保されています。
トランクや大きい荷物を入れられる収納スペースがフロアにあるので、大きいトランクで来ても邪魔にはならないです!


見ていただけると分かる通り、既に部屋に用意されているものは
  • 椅子
  • マットレス
  • 暖房
  • カーテン
  • クローゼット
です。

Move-inの時に既に持っていた方が便利なものは
  • シャンプー・リンス
  • シャワーの時に履くビーサン
  • ドライヤー
  • バスタオル
  • 枕、ベッド用のリネン一式
などです!
Move-in当日限定で、これらのものがLister内でも売られるのですが、種類も少なく、デザインも微妙なので、IKEAや、Bad bath & beyond などで事前に買っておくことをおすすめします。
それから、自炊を考えている人は、コンロと水道、冷蔵庫以外用意されていないので、キッチン周りの道具は買っておくことをおすすめします。私は100均で購入したのですが、正直、すぐに壊れてしまいます。
キッチン道具は、IKEAに行けば、安く簡単に揃います!

3. 食堂と売店

Listerには、食堂のCafeteriaと、売店のThe Marinaがあります。
Cafeteriaには、いくつかのブースがあり、そのブースの中で、数日か1週間でメニューが変わります。
ブースには以下のものがあります。
  • Breakfast (朝10時まで)
  • Stir Fry(野菜とお肉、エビなどの炒め物料理)
  • Vegetarian & Vegan(ベジタリアンの方でも安心の、野菜オンリーのブース)
  • Humburger/ Sandwich(ハンバーガーは、やはり1番人気です)
Cafeteriaは夜の8時まで、金曜日だけは夜の9時まで空いています。
Cafeteria全体の様子
一方で、The Marinaの中では
  • Tim Hortons←スタバとミスドがくっついたような、カナダのコーヒーの定番!スモールサイズだと1.5ドル前後というお手頃さで、カナダのシェア率は、なんと60%以上!キャンパス内の店舗は、常に行列が出来るほどの人気です!
  • Booster juice←様々な味があるスムージーの人気店。学生にもとても人気です。
  • うどん、丼モノ、お寿司、ラップ、プーティーン、ピザ
のようなものが買えます。
ここは、夜12時まで空いているので、勉強で小腹が空いた生徒で深夜まで賑わっています。
Marinaの入り口
うどん、ラーメン、丼もの、ポケ丼が頼める

ポテトやプーティーンが人気メニュー!
ジュースやアイスクリームも色々とあります。奥のモニターがある部分が、Tim Hotons!

これだけ食べ物があるので、ご飯に関しては、安心です!

寮全体の情報をまとめた動画をListerが出しているので、ここに載せておきます。
是非、こちらも見てみてください!

4. Lister内のセキュリティー

リスターでは、寮の入り口から部屋へ行くまでの間に、いくつかのセキュリティーチェックがあります。

面の入り口、裏の入り口、それぞれのタワーの入り口には、学生カードをかざす機械があり、それを通れるのは寮に住む学生だけです。
裏の入り口とタワーの入り口のセキュリティーチェックは常時行われているのですが、面の入り口は金・土・日の夕方から深夜にかけて、RA達によって行われています。
廊下には、全体的に防犯カメラがあり、安心して過ごすことが出来ます。


今回の記事では「住む場所」をテーマに学生寮のListerを紹介してきました!留学するとき、どこに住むのかというのは、とても大切な要素の1つです。
というのも、住む環境によって、留学全体の体験は180度変わってくると言っても過言ではないからです。
しかし、実際にカナダに着いて、暮らし始めてみないと分からないことは非常に多く、その為に生じる不安も少なくないと思います。なので、今回の記事が少しでも、Listerでの寮生活に関する疑問にお答えし、不安を取り除くきっかけになったら幸いです。

ブログランキング参加しています!
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(アメリカ・カナダ)へ

大学、寮生活のすすめ

By Toko
寮の6階からの眺め!黄色いビルは、体育館です。
みなさん、こんにちは!
今日はタイトルにもある通り、寮生活についてお話しします。
アルバータ大学の学生は、大きく分けて3タイプの住居で生活しています。
1つ目はキャンパス内(on campus)の学生寮かアパート。
2つ目はキャンパス外(off campus)のアパート。
3つ目は実家暮らしの人。
私は20179月から、2018年の4月まで、8ヶ月間をキャンパス内の学生寮で過ごし、その経験を元に、声を大にして言いたいのは「1年目の学生、海外が初めての学生は、絶対に寮生活をするべき!」ということです。
寮生活は費用が高いし、毎日同じ人と顔を合わせることになるし、他人と共同生活なんて絶対できない!と思うかもしれません。
それでも、寮生活の良い面は沢山あるんです!
寮生活のメリット
  1. 必然的に友達ができる(極度のコミュ障じゃない限り、ほぼ100%できます。)
  2. 友達に勉強を教えてもらえる
  3. 必ず、誰かと一緒に食事ができる(1人で食べる食事は、寂しいです。。)
  4. テスト前、深夜まで一緒に勉強する人がいる
  5. 寮の中でストレス発散イベントがある(これについては、また今度書きます。)
  6. 自炊しなくて良い(週に2、3日は出来るけど、毎日となると負担も大きい。)
  7. セキュリティーがしっかりしている(これについても、また別の記事で書きます。)
家族がいない環境で生活する上で、私が最も大切だと感じたのは、レベルの高いレッスンを一緒に乗り越えていける友達の存在と、普段の生活から色々と話せる友達の存在です。
寮には、様々な学部の人がいて、自分の苦手科目を教えてくれる人も沢山います。
実際に私は、フランス語が話せる子に、フランス語のスピーキングテストの練習に付き合ってもらったり、エンジニアの子たち(工学部の子たちはエンジニアと呼ばれています)に、数学を教えてもらったりしました!
さらに、同じ授業を取っている子たちとは、一緒に課題を終わらせたり、テスト勉強をしたり、色々と協力し合いながら皆んなで頑張っていました。
同じ授業を取っていなくても、気があう寮の友達とは、洋服の買い物に行ったり、New Yearの旅行に行ったり、一緒に料理をしたり、もっとプライベートなことを話したりもしていました。家族と一緒にいない分、友達の存在は本当に大きくて、貴重な時間を過ごせました。
何でもすぐに話せる寮の友達 
入寮1週間で、同じフロアの子たちと餃子を作りました!
一人暮らしは、他人の目を気にせず、のびのびと出来る空間が欲しい人には魅力的かもしれませんが、実際に一人暮らしを経験した人の話を聞くと「友達を作るのが大変」「毎日、自炊をしないといけない」「通学に時間がかかるから、朝8時の授業に出るのが大変」という意見もありました。
もちろん一人暮らしのメリットもあると思いますが、たった1年くらい、共同生活を経験してみるのも良いんじゃないかと、私は思います!

ブログ参加しています!
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(アメリカ・カナダ)へ

2018年7月24日

カナダ留学のお金事情 ①

By Saaya

留学先を決める際、大学のランキングや留学先の治安とともに上がってくる条件の一つとして「費用」があると思います。


今回の記事では、ある意味留学の1番リアルな面ともいえる「お金」について私の経験も踏まえながらお話していきたいと思います!

本題に移る前にここで一つ皆さんに質問です。

日本の大学といえば東大、京大、私立では早慶。アメリカだとハーバード、スタンフォードなどがパッと思い浮かぶ方が多いと思います。では、カナダの大学といえば、皆さんはどの大学が思いつきますか?
トロント大学やUBCとして知られるブリティッシュコロンビア大学などが聞こえてきそうですね。
アルバータ大学をご存知だった方は少ないのではないでしょうか?
トロント大学やUBCは、QS(世界の大学のランキングを出しているウェブサイト)が発表する世界大学ランキングでも常に上位にあり、素晴らしい大学であることは間違いないと思います。私も高校の進路相談の先生に勧められ、アルバータ大学の他にこの2校の大学に入学願書を提出し、合格通知をいただきました。


ではなぜ、私は、よく知られているトロント大学やUBCではなく、この2校に比べ、あまり知名度が高くないアルバータ大学への進学を選んだのでしょう?
10月、紅葉が綺麗なノース・キャンパス
単刀直入に言います。
その理由は学費です!!!

アメリカやイギリスに比べ、比較的リーズナブルな費用で留学に行けるカナダですが、通う大学によってその学費は大きく変わってきます。

各大学のサイトに記載されている留学にかかるおおよその費用/年の一覧です(2018年7月現在):


授業料など
CAD 49800.00
CAD 40027.00
CAD 21668.40
寮費・生活費・その他
CAD 12065.00*1
CAD 14828.28
CAD 10716.06
合計
CAD 61865.00
CAD 54851.28
CAD 32384.46


上の表を見ていただくと、その差は一目瞭然だと思います。1ドル=84円*2で換算すると、トロント大学の場合、授業料だけで年間420万円以上必要になります。一方で、アルバータ大学の場合、トロント大学の半額以下である180万円ほどに抑えられます。(寮費・生活費を含めると270万円ほど)

私の場合、生活費なども含めると年間500万円を超える費用が必要となるトロント大学には手が届きませんでしたが、同じ州立大学で、カナダ国内では5本の指(QSランキングより)に入るほどの実力があるアルバータ大学に進学することが叶いました。授業料のほかにAwardsと言われる奨学金のようなものが貰えたのもアルバータ大学に進めた理由です。(私が頂いたAwards・奨学金については、こちらから

私の様に、トロント大学やUBCは、費用面で現実的ではないと諦めている方たちでも、アルバータ大学なら手が届くかもしれない。でもアルバータ大学は、日本における大学そのものの知名度が高くないから「他大に比べて手頃な費用で在学出来る」ということもあまり知られてないのでは・・・と思ったのが、この記事を書いた理由です。


この記事が皆さんの留学への夢をより現実的なものにするきっかけになってくれたらいいなと思っています。



大学



ランキング参加しています!

にほんブログ村 海外生活ブログ 海外留学(アメリカ・カナダ)へ